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執筆者の写真yasuyo

勇気よ出ろ 勇気よ湧け



どこにチラシをおかせてもらおうかと考えた時、私がすごく影響を受けた矢代健志さんの「ごん」を初めてみたアップリンク京都さんを思い浮かべました。でも緊張する。本命過ぎる。断られたり、嫌な顔されたらすごく傷つくし立ち直れないかも。。と思いながらアップリンクさんへと自転車で向かいました。お店の前にずらりと並ぶ上映予定の大きなポスター。カンヌで受賞したばかりの映画を観にきている人々。その間を縫うようにしながらチラシの棚を見に行くと、そこには受賞した作品のチラシが並んでいました。普段なら楽しみに見ていたチラシたちがすごく大きくて眩しく感じました。その脇に近隣の映像関係のチラシが並んでいたので、ここに置かせてもらえないかな??と思ったのですが、忙しそうなスタッフさんに声をかける勇気がでませんでした。


情けない私は、その後ハンズさんに行くことにしました。ハンズのさん上に自転車置き場があるのですが、そのエレベータは1階とR階しかないので地震が起きて途中で止まったらどうするんだといつも不安に思いながら私は乗るのです。1分もしないはずなのに乗っている間はとても長く感じます。扉の左上横に小さなモニターがあってR階へ到着するまでに暇つぶしにどうぞとでも言うように四字熟語のクイズが始まります。私はそれをジッと睨むように見ていました。


〇暴〇棄


知ってるわよそんなの。自暴自棄でしょ。と思っていたら、答えのあとに彼氏にふられて自分を粗末に思いやけになることとありました。帰りもまた同じ問題のクイズで何でこんな四字熟語を選ぶのかな。。と少しイライラしながら、今度は梅ちゃんの餌を買いに自転車のペダルを踏みました。 アップリンクが入っている新風館の前をもう一度通ろう。何故かそう思い立ちました。今思うと四字熟語が何かのメッセージだったのかもしれません。


私はどこにチラシをおきたいの?

私はどこを目指そうとしているの?

誰が来るところにおきたいの?

どんな人に出会いたいの?


自転車を走らせながらずっと頭の中で考えながら少しずつ近づいてくるお洒落な新風館が、実は精鋭たちが戦っているところなんだなとジワジワと私は気がついてきたのです。


勇気よ出ろ

勇気よ湧け


私は何を作ってきたのか。。ヴァルタスは頑張ったのに私は勇気も出さずに逃げているばかり。。勇気よ出せ勇気よ湧けと何度も頭の中で口の中で繰り返し、もう一度アップリンクに震えながら行ってきました。カウンターの男性のスタッフさんは私が話しかけるとパッと明るく興味を示して下さり快くチラシを引き受けてくれました。


私が思っていたよりも世界はずっとずっと優しい。


世界はずっとずっと明るい。


大きくて重い扉は私の扉だった。


と嬉しさを隠し切れない私はルンルンで自転車をこぎこぎ新風館をあとにしたのでした。(*^^*)




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